芥川龍之介『芋粥』あらすじ!貧しき侍と叶った”たった一つの願い”

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「芋粥に飽かむ」―この小さな願いのために生きる男の物語。芥川龍之介の『芋粥』は、見た目も身分も哀れな侍が、唯一の欲望を満たすまでの皮肉な旅路を描いた作品です。ちょっと笑えて、でも深く考えさせられる、平安時代を舞台にした短編小説です。

芥川龍之介『芋粥』はどんな作品? 基本情報

1916年(大正5年)9月、「新小説」に掲載された作品です。
現代で言えば、SNSで影響力のある有名人が急に注目を集めた頃と似ていて、芥川龍之介が文壇で大きく評価され始めた時期の作品です。
現在でも中学・高校の教科書に採用されることが多く、芥川の代表作の一つとして知られています。

芥川龍之介『芋粥』のあらすじ – ネタバレなし

主人公は、平安時代に摂政・藤原基経に仕える「某(なにがし)」という五位の侍。背が低く赤鼻で、みすぼらしい身なりの彼は、周囲から常に蔑まれ、からかわれる日々を送っています。

そんな彼にも唯一の願いがありました。それは「芋粥に飽きるまで食べること」。当時は高級品だった芋粥を、一度でいいから心ゆくまで食べてみたいという小さな夢です。

ある日、同僚の利仁(としひと)という侍から突然「芋粥をごちそうする」と誘われた五位は、京都から越前の敦賀まで長い旅に出ることになります。果たして彼の願いは叶うのでしょうか。そして願いが叶った先に待っていたものとは…?

芥川龍之介『芋粥』の魅力的なポイント3選

1. 鮮やかな人物描写

赤鼻の五位の哀れな姿、豪快な利仁の野性味あふれる行動など、芥川の筆は登場人物を生き生きと描き出します。特に主人公の五位の姿は、現代のいじめられっ子やアウトサイダーの姿とも重なる普遍性があります。

2. 願いが叶うことの皮肉

「芋粥に飽きるまで食べたい」という願いが思わぬ形で実現する展開は、願望が叶うことの意外な空しさを感じさせます。今SNSで「○○したい!」と簡単に願いを口にする私たちにも、考えさせられるテーマです。

3. 平安時代の風景描写

芥川は平安時代の風景や習慣を生き生きと描き出します。特に越前への旅路や、敦賀の地での風景描写は、まるで時代劇の一場面のように鮮やかで、当時の日本の姿を想像させてくれます。

こんな人にぜひ読んでほしい芥川龍之介『芋粥』

  • 「願いが叶えば幸せになれる」と思っている人
  • 周囲から理解されない孤独を感じている人
  • コンプレックスを抱えながら生きている人
  • 古典文学を読んでみたいけれど難しそうで敬遠している人
  • 皮肉とユーモアが効いた物語が好きな人
  • 芥川龍之介『芋粥』の楽しみ方アドバイス

    平安時代が舞台ですが、難しい古語はそれほど使われていません。むしろ芥川特有の巧みな文体で、リズミカルに読み進めることができます。

    主人公の心情の変化に注目して読むと、より深く物語を楽しめます。特に旅の途中での心境や、最後に芋粥を前にした時の気持ちを想像してみましょう。

    また、利仁が狐に伝言を頼む場面など、少し不思議な要素も含まれています。これは平安時代の物語らしさを出す工夫でもあり、古典世界の雰囲気を味わう視点も大切です。

    まとめ – なぜいま芥川龍之介『芋粥』なのか?

    願望が簡単に共有され、SNSで「○○したい!」と気軽に発信できる現代。でも、本当に願いが叶った時、私たちは幸せになれるのでしょうか?

    『芋粥』は100年以上前の作品ですが、「叶えたい願い」と「叶った後の現実」のギャップについて考えさせてくれる点で、今の時代にこそ読む価値がある物語です。

    芥川龍之介の鋭い人間観察と皮肉な視点が織り成す『芋粥』の世界を、ぜひ一度味わってみてください。きっと現代を生きる私たちにも、心に残るメッセージを届けてくれるはずです。

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    この記事を書いた人
    ナツメ

    「もっと多くの人に日本文学の素晴らしさを知ってほしい!」
    そんな思いで、名作との素敵な出会いをお届けしています。

    大学で太宰治の魅力に取り憑かれ、いまは国語教員を目指して勉強中。
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